バンダナブログ 「プラクティス メイクス パーフェクト(継続は力なり)」

広島のリサイクルフィッシングショップ「パゴス」のスタッフである「伊藤孝晃(バンダナ)」の個人ブログです。 釣行記・製品情報・雑記を書きつづってまいります♪

【アブ】Revo PRM4000SHについて語ってみる(製品情報)

2016年の春にピュアフィッシングジャパン(アブ)さんより1台のリールを拝領しました。

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「ABU・Revo PRM4000SH」
※読みは「アブ・レボ ピーアールエム4000エスエイチ」っす。
※以降は「レボ」と記載します。
※スペックなどの詳細は⇒ http://www.purefishing.jp/product/brand/abugarcia/a_reel/sp/revo/revo_prm.html

ワタシがこのリールで狙う魚は「根魚(ロック&グルーパー)」
要するに「アコウ(キジハタ)」「カサゴ」「アカハタ」「オオモンハタ」達です。
2016年の根魚(ロック&グルーパー)ゲームではワタシがメインで使用している「ダイワ・13セルテート3012H」と共に「レボ」を使用してきました。
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今回は「レボ」を使った正直な感想、そしてワタシの要望・希望を書き綴らせて頂きます。

一応補足しておきますが、根魚の釣り方はキャスティングによるスイミングメソッド「のみ」
使用リグは「マグバイト・バサロシリーズ」が大半(使用率90%以上)でウエイトは21~60gまで。
ロッドは「アブ・ソルティーステージKR-X KIZIHATA SXKS-822M-KR」や「「アブ・ソルティーステージKR-X KIZIHATA SXKS-862ML-KR」」のどちらか。
ラインは「バークレイ・ファイヤーラインカラード」もしくは「よつあみ・GソウルアップグレードPE WX8」を使用。
ラインの太さはいずれも1.2号、リーダーは22~28LBまでを状況によって使い分けてます。

今回も文字量が多く「読み応え抜群」なので時間のある時にじっくりお読み下さいまし(爆)
 

 


 

ワタシが根魚ゲームで使用するリールに求める一番の要素は「タフさ」
それはラフな使用+長期の使用でも基本性能や信頼性を落とすコトなく使い続けられる…とゆーイミでの「タフさ」です。
リールは年々「精密機械化」が進んでいるように感じます。
それはとても良いコトとは思いますが、リールは常に過酷な環境下でラフな使用を求められる機械。
それに毎釣行ごとにリールを細かくメンテナンスする方が果たしてどれだけおられるだろうか…
「タオルでざっくり拭いて終わり」とゆー方も多いのでは?(ワタシもその一人)
ゆえにワタシは根魚ゲームに使用するリールには「精密化」よりもノーメンテナンスでもある程度の性能を維持し続けるタフさを最も欲します。
現時点でその要望を満たしているとワタシが判断し、実際に使っているのが「セルテートシリーズ」です。
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今回、「ダイワ・13セルテート3012H(以後セルテと記載)」を「レボ」の比較対象にしております。
定価が41,000円(セルテ)に対して30,000円(レボ)と大きな差があり、実売価格になるとその差が更に広がります。
そういったイミで考えると「セルテ」と「レボ」を比較する事自体がナンセンスだと感じる方がおられるかもです。
リール価格の10,000円差はその性能に大きな差をもたらすとワタシ自身も十分理解しております。
しかしながらワタシは「セルテ」以外のリールを根魚ゲームに使用したコトがありませぬ。
よって必然的に「セルテ」が比較対象となりますのでその点は重々ご理解下さいまし。

 

「レボ」を1シーズン使ってみてワタシが感じたのは以下の2点。
「レボ」はこれまでのアブリールから劇的に進化を遂げた!!
「レボ」はまだまだ伸びしろ(余白)が残されている!!

正直に書きますが、2016シーズン序盤でいきなり駆動系(ギア周辺)のトラブルに見舞われております。
単なるゴリ・シャリ感であればワタシは大きな問題にしませんし、実際にゴリ感も発生しておりましたが「いきなりゴリ感が出たし…」といった思いはあったものの実釣に支障をきたす程ではありませんでしたので取り敢えず無視。
しかし、この時のトラブルはハンドリング(巻き)が急激に重くなる現象も発生しており、それは実釣に大きな影響を及ぼすものでした。
そして長期の修理入院を余儀なくされております。

2016シーズンも様々なメディア・媒体での取材をさせて頂きましたが、その中で「レボ」を使った描写はほぼ皆無です。
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唯一2016年秋に行なった「ストロングパワーベイト動画撮影」において使用しております(動画終盤だけですが)
⇒ http://www.apstv.net/spb/spb114.html

「レボ」を使わなかった理由、それはいきなりのトラブル発生+長期入院でワタシの中での「信頼性」が大きく損なわれた為。
取材ではタックルに対して絶対の信頼性をワタシは求めます。
少しでも不安を感じるタックルは無意識に選択肢から外れてしまうんです。
「例えそれがメーカーさんから拝領したタックルであっても」
ただし、拝領したタックルメーカー主導による「そのタックルを使った取材依頼」であれば当然使いますし、その時点での最高のパフォーマンスが出来るように最大限の努力をしますので…念の為。
2016シーズンの取材は「ロッド」「リグ」「ルアー」に関する取材であり、リールに関しての取材は有りませんでしたのでアブさんには申し訳ないと思いつつも「セルテ」を使わせて頂きました。
そこまで高い信頼を寄せている「セルテ」ですが、流石にシーズンが終わる頃には各部にガタが発生し、メーカーにオーバーホールを依頼します。
ですが、シーズン中、それも序盤に実釣に影響するレベルの大きなトラブルは今の所皆無です。
「そういった差」がワタシにとって大きな差になっております。

「お前の使い方が悪い」と言われればそうかもです。
ワタシは自分でもリール…っつかタックルの使い方は「雑」だと思っております。
でも「セルテ」は問題なく使い続けてきました。
「リールの値段が違うから仕方ない」と言われると確かにそうかもしれませぬ。
でもですね、「仕方ない」って諦めるのはどうなのかなと。
「レボ」は「セルテ」よりは確かに安いですがそれでも実売価格では20,000円を超えるリールです。
お金(値段)目線で話するの全然本意ではありませんが、それでも20,000円超のリールには相応の性能・信頼性を求めたくなるのが人情というもの。
少なくともメーカーHPでは「タフさ」を謳い文句にしており、ワタシもその部分に強く惹かれました。
だから「レボを根魚ゲームで使ってみたい!!」と思ったんです。
なのに大きな期待をいきなり肩すかしされたよーになったワケで多少の辛辣な言葉は仕方なしかと。

過去に販売されていた「アブのスピニングリール」は大変失礼な言い方をしますがお世辞にも素晴らしいとはいい難いモノでした。
トラウトゲームでは「カーディナル33」等が高い人気ですが、それはかなり例外的と言えるかも。
そういった過去を知っている方が「レボ」を触ったらその進化に驚かれるコト必至です。
実際にワタシも「ここまで来たのか!!」と驚きました。
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■回転がスムーズ!!
それこそダイワ・シマノと比較すればまだ劣る部分が無きにしも非ずですが、ワタシ個人としては十分過ぎるレベルです♪
大型との対峙ではハンドリング(巻き)が少しギクシャクしてしまうのですが、それでも巻き上げ能力は高いと判断しております。
■独自のシステムである「ロケットラインマネジメントシステム」は非常に素晴らしい!!
特にキャストの際、ベールにラインを意図的に接触させる事でラインのループを修正、スムーズなラインの放出をサポートする方式は画期的ですし、実際にその効果を実感するコトが出来ます!!
■パワータイプのノブが標準装備されている点はナイス!!
スピニングリールはベイトリールに比べて巻き上げ能力に劣ります。
ワタシはそれを十分に理解しつつも自分の釣りにはスピニングが有利だと判断して使い続けております。
しかし、出来るコトならば少しでもパワーが欲しい…
そういった意味でワタシはギリギリまで大きいサイズのリールをチョイスし、「セルテ」に関してはパワーラウンドノブに交換しております。
「レボ」に関してはパワーラウンドノブが標準装備(4000SH)されておりますのでそのまま使うコトが可能です♪

とにかく「過去のアブのスピニングリール」を知ってる人から見れば全ての面で劇的な進化を感じ取ることができるんです!!

しかし、リールを販売するメーカーさんは他にもあります。
特に「ダイワさん」「シマノさん」に関しては毎年のように画期的なシステムや素材・パーツ等を導入、リールの進化が続いており、そんな中で「アブリールだけを見て良いリールが出来ました!!」と言うのはなんだか違うような気がします。

そこで「レボ」に対して気になる点や要望を「少々ガッツリ」と(笑)

■よりラフな使用に耐えるだけのタフさが必要
ドラグフルロックで猛烈な引きに耐える、根掛かりを強引にカットする、などリールに痛い思いをさせる状況は多々あります。
その「痛い思い」に耐えるだけの余力を持たせた設計だとは思いますが、個人的にはもっと余力を持たせて欲しいと強く願います。
■メッキパーツに青サビが出やすい
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リールとしての性能に直接影響を及ぼすコトは少ないとは思いますが、「精神衛生上」よろしくありませぬ。
「あんたが手入れしないのが悪い」と言われそうですが「その通りです」
…が、こうも簡単にアチコチからサビが発生するとなんだかなー。
■「セルテ」に比べて高負荷時のハンドリング(巻き)がギクシャクするのでハンドルのバランス(長さや角度)の微調整が必要?
「レボ」で良型の根魚と対峙した際、巻きがギクシャクする感覚が常にあります。
それは「ハンドルのアームが曲がってるのではないか?」と思う程。
「何かにぶつけたのでは?」とも思いましたが、ハンドルアームが曲がるレベルの衝撃ともなればかなりのモノ。
しかしそんな傷や痕跡は皆無なので「元々こうなのだ」と判断しております。
強引に曲げ調整をしようかとも思ったのですが、自分がやると「多分きっと絶対」良い結果にならないと思うので現状のまま使うコトにします。
因みに「セルテ」では感じることのない違和感であり、それも手伝って違和感が際立ったのですが、ネットとかで調べてもこの件に言及してる記事は皆無です。
■ラインローラーからの異音が発生しやすい
これは今現在もその状態です。
使い始めて数度の使用で異音が発生しだしたので「発生しやすい」と表現していいかと。
ワタシ個人はさほど気にしてませんが、気にされる方も多いと思いますので要改善を希望したいところです。
■逆転する
これも現在発生中。
いつからこのような状態になったのかは不明でこのブログを書きながらリールをいじってる時に気が付きました(汗)
2016シーズンは残念ながら釣行回数が減少し、「レボ」に至っては長期の修理入院があった為、使用回数は限られております。
にも関わらず逆転現象が発生してしまったので「発生しやすい」と判断しております。
ごく普通に使ってる状況では問題なしですが、急激な負荷が掛かった時(シャクった時やドッカンバイトの際)に逆転してラインが放出、様々なトラブルに発展する可能性「極大」です。
ワタシは自分で修理するコトが出来ますが、自分で修理するコトに関してはオススメしません。
この手のトラブルはメーカークレームが通る場合が多いのですが、それでも最低2週間以上は使えなくなります。
…とゆーコトでこれも改善を希望します。
■なぜ今更ソルト対応ベアリングを大きく押し出してきたの?
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ソルト対応の防錆ベアリング採用…については現在ではすっかり「当たり前」になっており、廉価版のリールでも主要部に採用されてたりしますので「画期的」とはいいがたい部分があります。
個人的な見解ですが、ベアリングからの異音発生についてはサビよりも「異物混入」のほうが多いのでは?と思います。
ベアリング自体には何ら問題なくとも外から異物が入ってくればそれが異音に繋がる…
「レボ」のメーカーページではベアリングの耐久テストが大きく取り上げられておりますが、個人的には「それよりも異物が入らないようなベアリング、もしくはハウジングの開発が急務」なのではないかと感じております。
尚、アブさんが採用しておられる「ソルトシールドベアリング」は撥水コートをベアリングの内部外部全体に施したとのコト。
これにより「ベアリング内部への水の侵入がシャットアウトされる」と判断することが出来ますが、動画を見る限り「水の侵入」には言及されおらず「内外部共に塩の結晶を全く寄せ付けない」とだけ表現しておられます。
「内外部共に塩の結晶を全く寄せ付けない」という表現だけで「=水の侵入も一切ない」と考られますが、その部分についてははっきり言及すべきかなと。
細かいですが「撥水コートによりベアリング内部に水が侵入しない」と「ベアリングを構成する金属は撥水コートにより直接水が接触しない」は似てて非なる部分が多分に含まれておりますので…
また、それだけ素晴らしい性能を持つベアリングならばなぜピニオン部と共に最も水との接触機会が多いラインローラー部のベアリングにソルトシールドベアリングを採用しなかったのかがとても気になります…

…思ったコトを遠慮なしにツラツラと書いてますが、良いリールに「進化」した事は紛れもない事実です。
しかし同時に「まだまだ余白が残されてる」とも感じますし、それは事実です。
その「余白」はチューニングや別バーツの取り付け等で補うことが出来るかもしれませんが、ワタシはノーマルの状態での「余白」をもっともっと少なくして頂きたいと感じますし、アブさんにはそれが出来ると信じております。

釣具に限ったことではありませんが商品自体、もしくはその商品を構成する個々のパーツには「特許」や「パテント」が取得されている場合が多々あります。
その場合、取得したメーカー・企業しか使う事が基本出来なくなり、無理やり使ったらそれこそ裁判沙汰、事前に話をして使わせて頂く場合でも制約があったり、多額の使用料が必要になったりする事も。
当然リールにも非常に沢山の特許やパテントが絡んでおります。
業界内でも「特許・パテント合戦」なんて言葉もありますし(笑)
そんな中、他メーカーの特許やパテントに抵触せず、尚且つお客さん(アングラー)の細かい要望を全て叶えるリールを開発・販売するのは非常に困難であると十二分に理解できます。
…ですがそれで「致し方なし」と諦めたらお客さんは確実に離れていくでしょう。
中途半端な商品を出しても同様です。

ワタシは使って文句を言うだけの立場なので企画・開発・製作サイドの苦悩を知る由もありません。
非常に気楽な立場で言いたい放題言っております。
でも、言っても駄目だと思ってるモノやメーカーに対してどうこう言うつもりはありませぬ。
「このメーカーならもっと良い商品が作れるハズ!!」
そう感じた場合にのみ「言いたい放題」言わせて頂いております♪
いわば「厳しく言うのは期待の裏返し」とポジティブシンキングして頂ければありがたいっす♪
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序盤のトラブル以降は大きなトラブルには見舞われずに現在に至っております。
(正直に言うと返却以降は「おっかなびっくり」で使ってますけどね)
(ラインローラーからの異音と逆転現象は現在進行形です)
トラブル発生により喪失した「信頼性」の回復にはもう少し時間が掛かると思いますが2017年のプライベート釣行には必ず持って行き、酷使したいと考えております。

 


 

「アブだからダイワ・シマノ製スピニングリールに劣るのは仕方ない」
そう思われた長い長い時間があり、今現在もそう思っている方が多いのが現状。
ワタシ自身「セルテとレボどっちが良いですか?」と単純に聞かれた場合「セルテです」と即答します。
しかし、アブ製スピニングリールも侮れない時代に突入したのは間違いありませぬ。
また、「予算に限りがあるのですが…」といった要素が加味された場合、「レボ」とゆー選択肢が出てくるかも。
更に「アブが好きだ!!」とゆー方ならば間違いなく「レボ」は選択肢に入る事でしょう。

残念ながらワタシが勤務するパゴスでは「レボ」の取り扱いをしておりませんが、大型量販店様には陳列されてるコトが多く、実際に触るコトが出来るかと。
2017シーズンの根魚ゲームでリールをお考えの方は「Revo PRM4000SH」も検討対象に含めてみて下さい!!

 

最後に…
「レボ」を使わせて頂く機会を作って下さったピュアフィッシングジャパンの安部さん・立原さんに深く御礼申し上げます。
同時に「インプレが大変遅くなったコト」と「言いたい放題書いてるコト」について深くお詫び申し上げます。


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