バンダナブログ 「プラクティス メイクス パーフェクト(継続は力なり)」

「バンダナ」こと伊藤孝晃の個人ブログです。 釣行記・製品情報・雑記を書きつづってまいります♪

【完全版】ゼナック『スナイプS86XXロングキャスト』について(製品情報)

ゼナックさんからお話を頂戴してから約2年…
いやはや、長かったです(笑)
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【ゼナック】SNIPE S86XX Longcast

2016年6月1日より遂に受注開始となります!!
今回はこのロッドの開発経緯やコンセプト等をご説明させて頂きます。

先ずはユーチューブのゼナックチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC2aadlxb_HhOJ4Twn35xVvwに掲載されている動画をご覧下さい。
動画撮影時は緊張して何しゃべったか覚えてませんでしたが、完成した動画を見たらワタシが伝えたい多くのコトを動画でしっかりしゃべってました(爆)
なので当ブログはその動画を軽く補足するカタチを取らせて頂きます^^

【動画:SNIPE S86XX Longcast ロッドコンセプト】

動画では以下の事を語らせて頂いております。
■ターゲットはアコウ(キジハタ)
■アコウ(キジハタ)以外のオオモンハタやアカハタなど、50cmクラスまで成長する根魚を対象
■既存のスナイプ・スピニングモデルよりもワンランクパワーアップ&ロング化
■ルアーウエイトは40g、PEは2号(40lb)を最大値として設定
■ランカー狙いの為のロッドでありながら、「柔と剛」を両立させており、柔らかめのティップと強靭なバットを備える
■スイミングリグ(マグバイト社・バサロシリーズ)の使用が前提
■8.6フィート故にロングキャストが可能
■スピニングモデルなので強風下や向かい風でも常にフルキャストする可能
■「ベイトのフォローとしてのスピニング」ではなく、スピニング主体のゲームメイクを実現
■ランカー狙い専用モデルながら、アベレージクラス(30cm前後)がヒットしても気持ち良くロッドが曲がる
■ロッドが大きく曲がった状態でもその状態から更なるリフトアップ出来るバットパワー
■レギュラーサイズのファイトを堪能しつつも、ランカークラスと対峙する際はガチンコで勝負できるロッド

・・・未だに動画撮影には慣れなくって聞き苦しい点があるコトをお詫び致します。

 

 

『SNIPE S86XX Longcast』以降S86XXと記載)の開発・誕生については生産・販売元であるゼナックさんは勿論ですが、「バサロ」を共同開発したマグバイト(ハリミツ)さんの力添えもありました。
実はゼナックさんとマグバイトさんは会社同士が非常に近く、とっても仲良しなんです♪
「バサロ」を使うロッドを探していた時にその当時スピニングシリーズで最長・最強だった「SNIPE S78XX」を試釣させて頂いた後に即購入。
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<S78XXでも数々の良型アコウ(キジハタ)を獲らせて頂きました♪>

そのS78XXを使う中で「気付いた点」をゼナックさんに伝えたトコロ「なら山陰仕様のスナイプを作りますか?」という話になり、即受けさせて頂く事にしました。

ゼナックロッドは昔からお世話になっており、信頼性は群を抜いております。
そのメーカーさんから「専用ロッドを作りませんか?」と言われて断る理由は全くありません。
「ワタシレベルの人間が関与してもいいのか?」という不安も感じましたが、同時にゼナックという老舗のロッドメーカーの技術や情熱に自身の経験や理論を加えてロッドを作れば多くのアングラーを納得させる事が出来るハズだと確信したのも確かです。

開発に着手した当時は根魚用ロングレングスパワースピニングロッドは皆無に等しい状況でした。
「暗中模索」
「五里霧中」

という言葉が当てはまるかのようなスタートでしたが、脳内に鮮明に描かれた「理想像」をゼナックさんに伝えるといきなりそれに近いカタチのロッドを試作。
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<写真は1stプロトとそれで獲ったヒラメ。この時点で理想にかなり近かったんですが、それから時間を掛けて更に完璧な仕上げを行なっております>

その後は「グリップ周り」を中心に「ロッドの調子」「ガイドセッティング」等を調整をしながら「S86XX」は誕生しております。

 

 

メインターゲットはアコウ(キジハタ)ですが、「根魚」と分類される魚(ロック&グルーパー)全般に対応出来ます。
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<南エリアで狙う事が出来る「オオモンハタ」もS86XXに最適なターゲットです♪>

根魚にはクエのように最大メートル級に成長する魚も居ますが「S86XX」はこういった「M(メートル)級根魚」には残念ながら対応出来ません。
アコウ(キジハタ)は最大で60cmクラスに成長する魚ですが、ランカーと呼ぶ基準は50cm前後。
そのランカー(50cm前後)の根魚を獲る為に設計したロッドです。
だからクエでも幼魚サイズであれば獲る事は可能です♪
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<このサイズのクエならばS86XXでも十分過ぎる余力を残しながらファイトを愉しむ事が出来ます♪>

「S86XX」はワタシが得意とする「スイミングメソッド」に特化した竿であると言えます。
スイミング中のバイトを弾かずに乗せる為にティップは柔らかめに設計。
・・・とはいえ「S86XX」を触った多くの方からは「硬い」と言われますけどね(笑)

推奨リグはワタシとマグバイトさんで共同開発した「マグバイト・バサロシリーズ」です。
極端な事を言えばバサロを使う為に「S86XX」を作ったといっても言い過ぎでは無いカモです。
・・・ただし、ワタシは「○○限定」とか「○○専用」に囚われる事を良しとしない人間です。
便宜上「アコウ(キジハタ)専用」「スイミングメソッド専用」と書かせては頂くのですが、それ「だけ」に囚われる事無く、数多くある根魚メソッドやリグにも是非使って頂きたいと思います♪

 

 

ロッドは俗にいう「パッツン系」ではなく、曲がる(曲げる)ロッドです。
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<この時獲ったサイズは35cmクラスでしたが、気持ち良く曲がってますね♪もちろん余力十分にアリです♪>

スイミング中のバイトを弾く事無くフッキングに持ち込む為にティップ部分は曲がります。
フッキング後はロッドが大きく曲がる事になりますが、強靭なバット部分が「曲がった状態からのリフトアップ」を可能にします。
「柔と剛の両立」はまさにその部分の事を指しており、強靭かつ粘り腰のロッドを作られるゼナックさんだからこそ実現する事が出来た部分です!!

釣れるアコウの平均サイズはエリアによって異なりますが、「島根・山陰エリア」の場合だと大体30cm前後。
「それが圧倒的に釣れます」
狙うのはもちろんランカーサイズですが、こういったレギュラーサイズもしっかり楽しんで頂きたいと思います。
「S86XX」は曲がるロッドなのでレギュラーサイズでもやり取りが楽しめます。
シーズン初期の勘が戻ってない時などはカサゴのヒットでも「良型アコウ(キジハタ)キター!!!!」と勘違いしてしまう程です(爆)
でも、本来はランカー獲りのロッドなので一味違う強烈なバイトが襲ってきても全力で戦う事が出来ます。

ワタシが山陰エリアでアコウ(キジハタ)ゲームを展開していく中で「必要」と感じたのはロングキャスト性能。
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<自分が立つ磯は起伏だらけですが、その先は水平線まで何も無し…それが山陰エリアの特徴の一つです>

遠くに投げて出来るだけ広く探るのが効果的だと気付いたワケです。
「スイミングメソッド」も広域を素早くサーチする為に採用した経緯があります。
ロングキャストとスイミングメソッドを組み合わせるコトでこれまでの釣果がウソのように「狙って獲れる」ようになりました。
また、次々とエリア開拓にも着手&成功し、今に至っております。
「S86XX」はそのロングキャスト性能とスイミングメソッドへの対応力を最大限に高めたロッドです!!

 

 

「S86XX」のガイドセッティングは「Kガイドモデル」と「RGガイドモデル」の2タイプがございます。
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<写真上がKガイドモデル、下がRGガイドモデルです>

「Kガイドモデル」は富士工業さんのシングルフットKガイド(チタンフレーム+トルザイトリング)をゼナックがこのロッド用にセッティングしたモデル。
ガイド数は11個で一般的な8’6”のロッドに比べて多くセットされています。

「RGガイドモデル」はゼナック独自のRGガイドシステムを搭載したモデルで、バットガイドとその次のガイドはゼナックオリジナルの高足小口径RGガイドをベースにシングルフットのKガイド(チタンフレーム+トルザイトリング)が絶妙にセッティングされています。
そのガイド数は実に16個。
この密に配置されたガイドが非常にいい仕事をしてくれるんです♪

※RGガイドシステムに関してはこちらに詳しく載っています。
⇒ 
http://www.zenaq.com/rg/index_sp_jp.html
尚、ブランクは両方とも同一のブランクを使用しております。

Kガイドモデルでも十分快適に扱う事が出来ますが、ご予算に余裕があるのであればRGガイドモデルを強く推奨します!!
・・・というのも「全てが快適になる」から。
先ず多くのアングラーが経験するであろうキャスト時のガイド絡みが激減します。
それはガイド絡み回避性能に長けたKガイドセッティングを超えるものです。
また、キャストフィールが非常に良くなります。
さらに、ガイドがロッドブランクに対して平行に、それも数多くセッティングされる事でロッドのパワーロスを大幅に軽減し、感度を大きく向上させます。
動画でも言ってますがコレは体感した方にしか分からない「爽快感」です♪
初めてRGガイドモデルを見た時にその特異なセッティングとガイドの多さから「コレは無いな…」と思ったんですが、今は「RG推し」です!!

RGガイドの弱点は価格が1万円高くなるコトと全ガイドに糸を通すのが面倒(笑)なコト。
ですが、その2つの弱点を補って余りある利点がありますので購入を検討される際は参考にして下さい。

富士工業製のガイドにつきましては全て「トルザイトリング仕様」になっております。
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<トルザイトリングの詳細については富士工業HPをご覧ください(上の画像をクリックすると富士工業HPにジャンプします)>

勘違いされてる方が多いので補足させて頂きますが、RGガイドモデルも「下から1番・2番目」のみがRGガイドであり、残りの14個(トップガイド含む)は富士工業製のガイドです。
トルザイトリングに関して一部では「放熱性が・・・」といった声を聞きますが、現時点では特に問題を感じる事無く快適に使っております。
テンションが掛かった状態でガイドを通過する時に発生する「糸鳴り」が従来のSICガイドに比べて大きいようですが、8本撚りのラインを使ってる為なのか特に違和感は感じていません。
ただし、PEラインとリーダーの結束部分がガイドを通過する際の引っ掛かり感はSICガイドと比較して大きくなったのは実感します。
特に巻き取りの際に感じますね。
その為、以前は結束後のリーダー側の端をアバウトにカットしてましたが、今はリーダーの端がなるだけ残らないように注意してカットするようになりました。
因みに結束はFGノットです^^

 

 

「S86XX」の開発で最も大きな視覚的変化をしたのはグリップ周り。
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開発当初、ワタシの希望をゼナックさんにお話しした際、「従来の根魚用スピニングロッドには無いパワーとレングスが欲しい」と伝えております。
全体のレングスである「8フィート6インチ」に関してはその時点で伝えておりましたが、グリップ長とブランク長の配分については伝えておりませんでした。
・・・ぶっちゃけますが、ワタシレベルでは「どういった配分にすればバランスが良くなるか?」といった部分がよく分からないのでゼナックさんにその辺のコトを一任したんです。

そして生まれたのが「S86XX・1stプロト」
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「言葉だけでココまで想いをカタチに出来るのか?」というのが第一印象。
このロッドでも数多くのアコウ(キジハタ)と対峙させて頂く事となりました♪

しかしながら、使い込む中で「グリップ長」に関する調整事項が浮上。
「リアグリップが長過ぎる・・・」
パワーファイトをする際、リアグリップを脇に挟むのはパワーゲームにおいてはもはや常識的な見解。
「パワーを!!」と伝えたのでその部分を忠実に表現して頂いたのですが、あと2つある「こだわり」の事を伝え忘れておりました。
その2つとは
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「可能な限りリアグリップを短くしてブランクを長く保ちたい!!」

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「フロントグリップを握るコトを想定したグリップ形状とグリップ長を設定!!」

・・・の2点。

ロングレングス化によるメリットは
■ロングキャスト性能の向上
■足元ブレイクの回避性能の向上
■ファイト時にはロングストロークで一気にストラクチャーから引き離せる

などなど。
その全ては「ブランクの長さ」がモノを言います。
言うまでもありませんが、ロッドのレングス(全長)はトップガイドからリアのグリップエンドまでの長さを指します。
つまり、グリップ部分が長い8.6フィートとグリップ部分が短い8.6フィートでは上記したメリットに差が生まれるワケ。

ロングキャストもブレイク回避もロッドによるパワーリフトも「ブランク」が長い方が絶対に有利。
その為、「S86XX・1stプロト」のリアグリップ部分をの修正をするコトに。
幸い(?)にもワタシの身長や体系は標準的な日本人に近いので自身の身体に合うセッティングなら多くのアングラーさんにも適合すると判断し、センチ単位でのリアグリップ調整を施して頂きました。
同時にフロントグリップを握るファイトスタイルを重視して頂き、従来のスナイプシリーズとは大きく異なるグリップ形状を採用。

そして誕生したのが「S86XX・2ndプロト」
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この時点で「自身の理想」に完全マッチ!!
フロントグリップを握る事でよりパワフルなリフトアップが可能!!
リアグリップ長をギリギリまで短くすることでブランク長を可能な限り長くするコトに成功!!

グリップ周りはロッドの「顔」と認識される方が多く、デザインを重視する傾向が少なからずあります。
・・・が、「S86XX」は「性能」を最重要視。
その結果が、従来のスナイプシリーズとは大きく異なるグリップ形状です!!
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フロントグリップを握ってのゲーム展開はアングラーさんによっては強い違和感を感じられるかと・・・
しかしながら、ランカーサイズとの対峙や長時間のスイミングアクションなどではフロントグリップを握るスタイルが圧倒的に楽です!!
また、「S86XX」はリールフットを指の間に挟む方式でロッドを握るとリアグリップが短く感じるセッティングとなっておりますのでこの機会にフロントグリップを握るスタイルを体得して下さいませ♪

 

 


 

 

最後までご覧頂きありがとうございました♪

ラストは現在ユーチューブのゼナックチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC2aadlxb_HhOJ4Twn35xVvwにて公開されている「S86XX」関連の動画をご覧下さい。

動画3番目の「リリース・エア抜き」に関しては今後ますます重要となってくる「リリース」をより確実に行なう為のテクニックです。
根魚は「抜けば(釣れば)抜くほどに居なくなる」傾向が非常に強い魚種です。
基本的に「キャッチ&イート」のワタシが言うのも本末転倒ではあるのですが、末永くあの強烈なファイトと興奮を味わうためにも必要以上のキープを慎み、積極的なリリースをお願いしたいと思います。

【動画:沖釣実釣編】

【動画:RGガイドシステム解説編】

【動画:リリース・エア抜き編】

 


 

【ゼナック】スナイプS86XXロングキャストは2016年6月1日より受注開始となります。
Kガイド仕様についてはゼナックでもある程度生産を行なわれますが、RGガイド仕様につきましては原則「受注生産」となります。
その点につきましてはご注意下さい。

定価につきましては
■SNIPE S86XX Longcast(Kガイド仕様)43,000円(税別)
■SNIPE S86XX Longcast(RGガイド仕様)53,000円(税別)

他ショップ様の状況は分かりませんが、ほとんどのショップ様で「定価販売」をされるものと思われます。
決して安いお買物ではありませんが、その値段に見合う活躍を見せてくれますので是非ご検討下さい!!

それでは
【ゼナック】スナイプS86XXロングキャスト
をヨロシクお願いします!!


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